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送電線はなんで3本で1セットなの?

普段はあまり気にしない送電線の本数ですが、よく見ると3本で1セットなのがわかります。
3本が2セットのところもありますし、3本4セットのところもあります。
なぜ3本1セットなのでしょうか?
それは「三相交流という送電方式を採用しているから」です。
聞いたことがない言葉が出てきましたね。
交流には、「単相交流」と「三相交流」の2種類があります。
「単相交流」とは、電線から家庭に送られてくる交流のことで、2本の電線の間を、電圧がプラス・マイナス交互に変化して流れます。
「三相交流」は、3本の電線の各間を、単相交流が多少ズレて流れています。このズレのおかげで、3本の電圧を加え合わせるとお互いに打ち消しあって電圧ゼロになります。簡単に言うと、3本の電線の終端を結べば、電流の帰り道は不要になるのです。
これは、とても便利な性質で、単相交流なら往復6本の電線が必要なところを、三相交流なら3本の電線で用が足りてしまうのです。
つまり、電線が半分ですみ、設備費用が大幅に低減できるのです。
 

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